前田慶次四百二回忌供養祭

供養祭レポート名所めぐりレポート

6月4日の供養祭にあわせて、米沢市内にある前田慶次や直江兼続にゆかりある名所をめぐりました。そこで各名所をご紹介させて頂きます。
前田慶次や直江兼続がこの地に残したゆかりある名所や功績、是非ご覧ください。

堂森善光寺の裏山の頂上にひろがるのが「月見平」。
ひょうたん好きの慶次は、この場所をひょうたんの形にしたとの言い伝えもあります。ここで客人を招いて月見をしたり、莫逆の友直江兼続と盃を酌み交わしたと言われています。2人がここ月見平でどんな盃と会話を交わしたかと思うと、なんだかワクワクする場所です。

堂森善光寺から少し歩いた場所に、慶次の屋敷「無苦庵」で飲料水や生活水として使う為に掘られた清水があります。そこはいつしか「慶次清水」と呼ばれるようになりました。
400年の時を超えて現在でも沸き続ける慶次清水、是非訪れたい地でした。

最後に訪れたのは、前田慶次や直江兼続、上杉景勝などが実際に着用した甲冑に、火縄銃や槍など数々の上杉家に関する貴重な文化財が展示される宮坂考古館。

特に前田慶次の甲冑を目にして、館長に質問する一幕もありました。考古館館長からは「前田慶次が着用していたと言われる甲冑で、兜は漆塗りで南蛮笠風、鱗模様でアメリカンフットボールのような肩の仕様など、傾奇者らしく他に類を見ない甲冑です。

前田慶次の人気は本当に高くて、この甲冑を見るために訪れる観光客の皆さまが多いです」と、お話頂きました。

館内には供養祭参拝後に考古館を訪れたお客様もいらっしゃいました。

明治9年に米沢城本丸跡に建立された上杉神社は、多くの市民や観光客が訪れます。また隣接する稽照殿には、上杉神社の宝物殿として刀や甲冑、絵画など約300点が収蔵展示されています。

上杉神社の隣にあるのが、米沢市上杉博物館。国宝「洛中洛外図屏風」「上杉家文書」など、上杉家ゆかりの貴重な品々が収蔵されています。

直江兼続は米沢に様々な功績を残しています。暴れ川だった松川(最上川)の水害を防止するため、総延長10kmにおよぶ谷地河原堤防と蛇堤を築いたのも、その一つです。それが今、直江堤公園内に「直江石堤」として残されています。